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奄美マングースバスターズ/マングースによってどんな問題が起こっているか?

 

奄美マングースバスターズ/マングースによっておこる問題

問 題1  マングースが来て何がおこった?


 マングースはハブやクマネズミを減らすことを目的として奄美大島に持ち込こまれました。しかし、ハブやクマネズミが夜に活動するのに対し、マングースは昼間に活動するため、マングースがハブやクマネズミを食べることはあまりありませんでした。一方で、昼間は巣穴にいるアマミノクロウサギの幼獣や地面の上に巣を作るアマミヤマシギは、ハブよりも簡単に食べることができます。このため、アマミノクロウサギなどは格好の標的となり、次々と食べられてしまい、数を減らしていきました。このように、ハブやクマネズミを減らすことを期待して放されたマングースですが、期待していたような効果は得られなかったばかりか、もともと奄美大島にいた生きものたちが少なくなるという予想しなかった結果となってしまいました。

アマミノクロウサギの巣穴に侵入するマングース

奄美マングースバスターズ/巣穴を訪れるクロウサギ
母親は幼獣の巣穴を何度も
訪れる。
奄美マングースバスターズ/巣穴に入るマングース
幼獣の巣穴に入ったマングース。尾と後肢が見える。
奄美マングースバスターズ/巣穴からでてきたマングース
侵入した2分後に巣穴から飛び出したマングース。

(写真提供/山田文雄)

問 題2  マングースが増え、島に広がる!


奄美マングースバスターズ/島に広がるマングース 1979年に名瀬市(現奄美市名瀬)赤崎地区で放されたマングースは、1990年頃には名瀬市のほぼ全域に分布を広げ、1998年には西は大和村や住用村(現奄美市住用町)、東は名瀬市と龍郷町の境界あたりまで分布を広げました。2010年には、それまでマングースが確認されていなかった南西部の宇検村でも捕獲がありました。

 1979年に奄美大島に放されたマングースの数は30頭とされていますが、2000年にはおよそ10,000頭にまで数を増やしたと推定されています。




問 題3  奄美の生きものたちが消える!?


 マングースの数が増え、分布を広げるとともに、多くの生きものが食べられていることが明らかになってきました。マングースの胃内容物や糞を分析した結果、アマミノクロウサギやアマミトゲネズミなどが確認されたほか、アマミイシカワガエルなどの両生類、オキナワキノボリトカゲなどの爬虫類も食べられていることがわかったのです。これらマングースに食べられていた生きものの多くは、世界中でも奄美大島にしか生息していません。マングースが増えるとともに、奄美の生きものたちはどんどん少なくなっていったのです。

課題 どうすれば奄美の生きものを守れる?


 マングースは奄美大島の大切な生きものを食べてしまいます。大切な生きものを守るためには、マングースをつかまえて減らすしか方法がありませんでした。このため、地元団体や行政が協力してマングースの影響調査や捕獲を行うなど、奄美大島におけるマングース対策が動き始めました。


奄美マングースバスターズ/マングース対策によって増加が期待される生きもの

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鹿児島県奄美市名瀬浦上1385-2

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